みなさん、こんにちは。コージです。
ここ最近、日本国債の利回りが上がってきています。
このチャートは、日本の10年国債の利回りですが、2022年頃から上昇し続けて、直近2024年7月は1%を超えています。
この背景には、日本銀行がマイナス金利政策の解除や国債の買い入れを減額したことによるようですが、日本国債の金利が徐々に上がっていっていることは確かなことです。
我々個人が買える国債としては、個人向け国債という商品があります。
個人向け国債の特徴
数年前、個人向け国債の特徴をご紹介しましたが、ここでおさらいしておきましょう。
個人向け国債は、絶対に損することがなく、一般的な銀行よりも賢いお金の預け先ということをお伝えしました。
通常、銀行は、ペイオフ制度というものがあり、1,000万円までしか保証してくれませんが、日本向け国債は1,000万円以上でも保障してくれます。
そして、銀行より金利が高く、現在、ますますその金利が上がっています。
例えば、2024年度に発行された変動10年の個人向け国債を見てみましょう。
令和6年2月に発行された第166回の変動10年国債は、基準金利が0.60%でした。
続いて、令和6年3月度である第167回の変動10年国債は、基準金利が0.74%です。
令和6年4月度である第168回の変動10年国債は、基準金利が0.71%。
令和6年5月度である第169回の変動10年国債は、基準金利が0.76%。
令和6年6月度である第170回の変動10年国債は、基準金利が0.86%。
令和6年7月度である第171回の変動10年国債は、基準金利が1%を超えて1.04%となりました。
そして、直近の令和6年8月度である第172回の変動10年国債は、基準金利が1.09%となり、2か月連続で基準金利が1%を超えました。そして、変動10年の利率は、0.72%となります。
ちなみに、変動10年国債は、半年毎に金利が変動しますので、過去に発行された変動10年国債を見てみると、半年毎に金利が上がっていることが分かります。
個人向け国債と銀行預金の金利について
日本国債の金利が上がったからどうなんだ?ということですが、結論は、銀行に預けている余剰資金は、個人向け国債に買い替えるとお得ですよ、ということです。
いま、一般的な銀行の普通預金の金利は、0.02%です。
実は、これでも、2024年2月までは、0.001%という超低金利だったので、先にお伝えした日銀のマイナス金利政策の解除のおかげで、20倍も上がったこととなります。
ただし、先ほどご紹介した個人向け国債の金利と比べると、0.02%は、まだまだ金利が低いことがわかります。普通預金でも、金利が高い銀行はありますが、たとえば、以前ご紹介したあおぞら銀行BANK支店の普通預金の金利は、0.2%です。
※ゼロ金利政策時代には、かなり高い金利だったので、私もあおぞら銀行BANK支店を活用していました。
しかし、日本国債の金利が1%を超えた現在、このあおぞら銀行BANK支店に預けているよりも、日本国債を購入した方が利回りが高いです。(直近の個人向け国債の金利は、0.72%です。)
ということで、ここからは利回りが高くて安全な資産である、個人向け国債を詳しく見ていきましょう。
買うべき個人向け国債の種類
個人向け国債は次の3種類があります。
この中で私がおすすめなのは、変動金利10年国債です。
変動金利であれば、半年毎に金利が変更されるため、市場の国債金利が上がっていけば、個人向け国債の金利も上がっていきます。
個人向け国債のデメリットと購入条件
安全な資産の個人向け国債ですが、デメリットはないかというと、1つだけあります。
それは、個人向け国債のデメリットは、1年間引き出すことができない。ということです。購入から1年以降は、いつでも換金できますし、元本は保証されています。
なお、中途換金の場合は、直前2回分の利子が差し引かれますので、基本的には2年以上持ち続けた方がいいですし、できるだけ長期保有すれば、金利がチャリンチャリン入ってきます。
そのため、個人向け国債を購入する条件としては、2年以上銀行預金に入れているだけのお金(余剰資産)を、個人向け国債に替える。という形になるかと思います。
個人向け国債の購入方法
日本国債であれば、銀行の預金よりも金利が高く、元本を保証されている、余剰資産としては優良商品だということをご紹介しましたが、最後に、個人向け国債の購入方法をご紹介します。
個人向け国債は、証券会社で購入できます。
私は、SBI証券というネット証券を利用していますので、ご参考までにSBI証券での購入方法を簡単にご紹介します。
SBI証券にログイン後、「債権」→「円貨建債権」→「個人向け国債」と進むと、個人向け国債のお申込みボタンが現れます。
お申込みボタンをクリックして、内容を確認のうえ、個人向け国債を購入できます。
実際に購入すると、ご注文受付内容が表示されて、完了となります。
まとめ
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日本の10年国債の利回りが上昇傾向にあり、2024年7月には1%を超えた
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個人向け国債は、銀行預金よりも有利な特徴を持つ
・元本保証
・ペイオフの制限なし(1,000万円以上も保証)
・銀行預金より高い金利 -
最新の変動10年国債金利: 2024年8月には基準金利が1.09%となり、2ヶ月連続で1%を超える。
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一般的な銀行の普通預金金利(0.02%)と比較して、個人向け国債の金利が大幅に高い
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おすすめは変動金利10年国債(半年ごとに金利が変動)
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個人向け国債のデメリット:
- 購入から1年間は引き出し不可
- 中途換金時は直前2回分の利子が差し引かれる
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おすすめ購入条件:2年以上運用可能な余剰資金であること
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個人向け国債は証券会社(例:SBI証券)で購入可能
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現在の金融環境下では、余剰資金の運用先として個人向け国債が銀行預金より有利な選択肢となる
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