日本人は、貯金が大好きな国民で有名です。
これは、日銀が発表した、家計の金融資産構成ですが、日本人は、欧米と比べて現金・預金の割合が多いことが分かります。おそらくあなたも、自分のお金の大半を銀行に預金していると思います。
確かに、私もお金はほとんど貯金しているわ。
ただ、いまは、超低金利時代のため、銀行にお金を預けていても、あなたのお金はいっこうに増えません。ちなみに、一般的な銀行の普通預金の金利は、0.001%です。これは、100万円のお金を１年間預けていても、10円にしかなりません。もっと言うと、1000万円貯金してても、1年間で100円にしかなりません。
これじゃ、いくら貯金しててもお金は増えないわね！
ということで、今回は、投資初心者の方が、預金ではなく、自分のお金を安全に増やしたい！と思ったら、何に投資すべきかというお話をご紹介します。
とはいえ、いきなり、株式投資をしろとか、FXを始めろということは言いません。
株式投資もFXも、上がるか下がるか分かりませんので、素人が手を出すのは、ただのギャンブルと同じです。ほとんどの人は、自分の大切なお金を減らすことになります。
じゃあ、私のように、詳しい金融知識もない人はどうすればいいの？
金融知識がない人が無理に株式投資やFXに手を出すなら、銀行に預金していた方がいいでしょうね。
でも、お伝えした通り、銀行に預金しているだけでは、お金は増えません。
じゃあ、どうすればいいの？早く教えて！
はい、分かりました！
結論を言うと、インデックス投資がおすすめです！
普通の日本人が、自分のお金を安全に増やしたいと思うのであれば、インデックス投資というものをやるべきという結論になります。
インデックス投資とは
インデックス投資とは、「市場の動きを表す指数（インデックス）」と同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のことをいいます。
日本の場合、日経平均やTOPIXが代表的なインデックスとなります。
アメリカの場合は、ダウ平均が有名です。
日経平均とかダウ平均なら、テレビニュースで聞いたことがあるわ。
実際にインデックス投資をするには、インデックス投資ができる“投資信託”というものを買うことになります。
投資信託？
投資信託とは？
投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用の専門家が、株式や債券などに投資・運用する金融商品のことです。
投資信託を購入するメリットとしては、投資信託は、複数の株式や債券に分散投資されているため、１つの会社の株式を購入するよりリスクが低くなります。
たとえば、あなたがある会社の株式を買ったとしても、もし、その会社の業績が悪くなったり、倒産してしまったりしては、株価が下がり、大きな損をしてしまいます。
一方、投資信託は、何十、何百、何千という銘柄に分散投資されているため、とある業界の業績が悪化したとしても、別の業界が高収益であれば、損失を抑えることができます。
また、投資信託のメリットとして、個人では投資しにくい、海外の銘柄にも分散投資できます。
日本は今後も少子高齢化が進行していき、経済的にも不安材料が多いですが、海外の先進国や新興国にも、分散投資が簡単にできるのは、これからの時代の賢い投資方法だと言えます。
インデックスファンドとアクティブファンド
投資信託についてもう少しお話しをすると、投資信託には、市場と連動するインデックスファンドと、プロが運用するアクティブファンドの2種類があります。
一見、プロに運用してもらうアクティブファンドの方が良さそうに見えますが、そうではありません。
プロが運用するアクティブファンドは、運用管理手数料がインデックスファンドより高いのですが、これまでの過去の実績では、手数料が安いインデックスファンドの方が、運用成績が良いことが分かっています。
実際に、日本の大手投信評価会社のモーニングスターというところの調査では、国内株式のアクティブファンドの勝率は、20～30％台しかないことが分かっています。つまり、プロが運用している大半のアクティブファンドは、ただ単に市場と連動させているインデックスファンドに負けてしまっているのです。
また、このことは、日本だけでなく、世界中のアクティブファンドが、インデックスファンドに負けていることが分かっています。
個人資産９兆円超の、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットでさえも、
自分が死んだら、低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい。そうすれば、高い報酬のファンドマネージャーを雇うどの年金基金、機関、個人の出す結果より長期にわたって良い成績を上げられると思う。
と言っています。
S＆P500とは？
S&P500というインデックスファンドは、アメリカの株式市場に上場する大型株約500銘柄の平均株価指数で、これは、アメリカマーケットそのものを買うことになります。
インデックス投資をする場合は、日本だけでなく、世界中に分散したインデックスファンドを積み立てて投資することがおすすめです。
ということで、投資初心者の方が、安全に投資をしたいと思ったら、まずは、個別銘柄の株式やFXに手を出すくらいなら、インデックスファンドを買え！、ということになります。
具体的なインデックス投資のやり方は？
さて、ここからは、もう少し具体的なお話しをしていきたいと思います。
初心者におすすめの基本的な投資戦略は、
になります。
たとえば、『私は毎月1万円を投資するんだ！』と決めたら、その金額を変えずに、毎月、インデックスファンドを淡々と購入し続けることになります。
なぜ、毎月の投資額を決めて購入するのかと言うと、そのほうが、購入価格が平準化されて、平均購入額を下げることができるからです。
ちなみに、これを、ドルコスト平均法と言います。
ということで、もう一度言うと、購入すべきは、インデックスファンドで、ドルコスト平均法で積み立てていく。ということが初心者がやるべき投資手法となります。
インデックスファンドはどこでどうやって買える？
さきほどから、インデックスファンド、インデックスファンドと言っていますが、イメージがつきにくいかもしれませんので、ここからは、具体的な商品と買い方の説明をしていきたいと思います。
まずは、買い方です。
インデックスファンドは、どこで買えるかというと、銀行や証券会社を通じて購入できますが、私がおすすめするのは、断然、手数料が安いネット証券での購入をおすすめします。
手数料が安ければどこでもいいですが、有名どころでは、SBI証券と楽天証券がおすすめです。
具体的なインデックス商品はなんていう名前？
実際にインデックス商品を購入するには、ネット証券で口座を開設して購入することなります。
ちなみに、私は、SBI証券を利用していますので、ここからは、具体的な投資信託をSBI証券の画面を見ながら、説明していきたいと思います。
これは、SBI証券の投資信託の販売ランキングなのですが、一番上にあるのが、S&P500の投資信託です。
先ほど紹介したように、投資の神様と呼ばれるバフェットが、私が死んだらこの投資信託を買えといったS&P500の投資信託ですね。
ちょっと中身を見てみると、
米国の代表的な株価指数であるＳ＆Ｐ500指数に連動する投資成果をめざします。
と書かれています。
もう少しこのインデックスファンドの中身を見てみると、運用管理手数料は、年0.0938％と、かなり低いことが分かります。ちなみに、この商品は、買付手数料も、解約手数料もゼロ円です。
ちなみに、この商品は、100円から買うことができます。
いきなり大きな金額から始めるのは怖いという方は、1000円でも2000円からでも始めることができます。
結構少額から始められるのね！
今回おすすめしたＳ＆Ｐ500は、アメリカの株式市場に連動するものでしたが、投資信託には、日本の株式市場、先進国の株式市場、新興国の株式市場に連動する。もしくは、全世界の株式市場に連動するインデックスファンドもあります。
このように、日本にいながら、世界中の企業に分散投資できるのが、インデックス投資のいいところです。
ということで、あなたがこれから、自分のお金を投資したい！と思ったら、手数料が安いインデックスファンドの投資信託を購入するのが、初心者がやるべき投資戦略となります。
まとめ
ということで、今回のまとめです。
-
欧米人は資産を分散している が、日本人は預金だけしている。
-
超低金利時代の現在、銀行にお金を預けていてもお金は増えない。
-
投資として、株式投資やFXを始めるのは、ただのギャンブルで非常にリスキー。
-
投資初心者の方が、安全に投資したいなら、インデックスファンドを買う。
-
日本の株式市場だけでなく、世界の株式市場に投資できるインデックスファンドを購入する。
-
インデックスファンドは、ネット証券で100円から購入できる。
ちなみに、インデックス投資は、以前紹介したつみたてNISAでも購入できるので、こちらの記事も併せて参考にしてみてくださいね。
コメント