【2023年6月から値上げ!】東京電力電気料金値上げ内容と今後の対策

【2023年6月から値上げ!】東京電力電気料金値上げ内容と今後の対策 お金を守る
コージ
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みなさん、こんにちは。コージです。

 

コージ
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2023年6月度から電気料金が改定され、電気料金が値上がりしますね!

 

また値上げ?もう嫌!

しかも、今回の電気料金の値上げは、これまでの電気料金の値上げとは異なり、電気料金の規制料金を含む、根本的な値上げとなるため、これまでの燃料費調整額の上限の有無による回避策なども使えなくなります

そのため、我々消費者は、今回の電気料金改訂により、もう一度、ゼロから電力会社を比較検討する必要がでてきます

大手電力会社の値上げ状況

さて、まずは、大手電力会社の値上げ状況は、以下の表の通りです。

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この値上げは、2023年6月の使用分から値上げとなります

特に、北陸電力と沖縄電力は実に30%以上の値上げとなるようです。東京電力は、平均15.9%の値上げとなります

コージ
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ホント、嫌ですね・・・

直近の燃料費調整単価について

ちなみに、電気料金の値上げの根本原因の1つである燃料費については、減少傾向です。

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※参照:東京電力HPより抜粋

上記の数値は、2023年2月分から政府補助金があって-7円が適用されていて分かりづらいですが、燃料費は、2023年2月から燃料費は減少しつづけていることが分かります

直近の2023年6月分の燃料費調整単価を見ても、前月から-1.30円/kWhも下がっています。

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※参照:東京電力HPより抜粋

ようやく燃料費が下がってきてくれたのですが、今回、大手電力会社と政府は、電気料金の値上げに踏み切りました残念ですね・・・

東京電力の電気料金改定内容

さて、ここからは、東京電力の電気料金の値上げ内容を見ていきたいと思います

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※参照:東京電力HPより抜粋

この資料の通り、従量電灯Bプランなどの規制料金の値上げ実施は、2023年6月1日より実施されます。(スタンダードプランSなどの自由料金も7月から値上げとなります。)

東京電力が発表した値上げ内容のモデル料金はこの通りです。

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※参照:東京電力HPより抜粋

今回、標準的な家庭のモデル料金は、12.9%の値上げです。

※なお、私の場合、標準的な家庭のモデル料金はあまりあてにならないので、のちほど、500kWh使用した場合のシミュレーションをご紹介します

東京電力料金改定の値上げ幅

具体的な料金プランの改定内容はこの通りです。

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※参照:東京電力HPより抜粋

全部の段階料金で、+4.96円/kWhとなっています。

しかし、この数字にはからくりがあり、現行単価は、燃料費調整額5.13円/kWhを含んでいますので、実際の値上げ幅はもっと大きくなります

そのため、東京電力のホームページに掲載されている正式な約款から見ていきたいと思います。

特定小売供給約款 令和5年4月1日実施

これまでの電力量料金はこの通りです。

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※参照:東京電力HPより抜粋
  • 120KWHまで:19.91円/kWh
  • 121kWhから300kWhまで:26.51円/kWh
  • 301kWh以上:30.6円/kWh

特定小売供給約款 令和5年6月1日実施

これが、今回の改定後の電力量料金は次の通りです。

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※参照:東京電力HPより抜粋
    • 120KWHまで:30.00円/kWh
    • 121kWhから300kWhまで:36.60円/kWh
    • 301kWh以上:40.69円/kWh

ようするに、今回の電気料金の値上げ幅は、東京電力の説明資料に書かれている+4.96円/kWhではなく、+10.09円/kWhとなります。(東京電力の説明資料に書かれている+4.96円に燃料費調整額5.13円を足した数が正確な値上げ幅となります。)

つまり、今回の電気料金の値上げは、すべての電気量段階において、+10.09円/kWhとなります。

燃料費調整額の変更

また、今回の改訂には、燃料費調整額の変更も含まれいます

これまでは、燃料費調整額の上限に達してしまっていたため、規制料金プランの方が安くなるという逆転現象が起こっていましたが、これが、今回の改訂で是正されます。

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※参照:東京電力HPより抜粋

今回の改訂では、燃料費調整額の上限に達しないようにするため、基準燃料価格は、44,200円→86,100円に変更され、また、換算係数や基準単価なども変更となりました

そのため、これまでの燃料費調整額の上限の有無による回避策は意味がなくなりますので、従量電灯Bプランで契約する必要もなくなります。

ちなみに、今回の改訂により、燃料費調整額が上昇するかというとそうではありません

燃料費調整額の計算の基準が変わりますので、その数値を利用した結果は以下の通りです。

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実は2023年6月以降の場合は、燃料費調整額は-1.78円となり、燃料費調整額は下がります。(今回、毎月の平均燃料価格は76,400円を使用しています。)

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※参照:東京電力HPより抜粋

ということで、電気料金も上がるし、燃料費調整額も上がるかというと、そうではなく、現在の燃料費の場合は、電気料金が上がり、燃料費調整額は下がります。

とは言え、根本の電気料金が値上がりするので、全体的には値上がりします

電気料金のシミュレーション

ということで、具体的に、どれだけ値上がりになるかをシミュレーションしてみました。

これまでの電気料金(東京電力 従量電灯Bプラン 50A 500Kwh)

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料金改定後の電気料金(東京電力 従量電灯Bプラン 50A 500Kwh)

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これまでの電気料金単価、燃料費調整額の場合、利用料金は18.022円でしたが、今回の改訂を当てはめると、19,612円となり、実質、約1,600円程度の値上がりとなります

※ちなみに、このシミュレーションには、燃料費調整額に政府の補助金は含んでおりません。

スタンダードプランも値上げ

今回、従量電灯Bプランの規制料金の値上げ内容となりますが、スタンダードSプランも、従量電灯Bプランと同単価になるように値上げとなります。

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※参照:東京電力HPより抜粋

つまり、今回の料金改定と燃料費調整額の変更により、我々消費者が、従量電灯Bプランを選ぶ理由はなくなりました

東京電力以外の電力会社も今後値上げへ

私は現在、コスモでんきを契約していますが、コスモでんきも、大手電力会社の料金改定に合わせて、料金改定をする予定をうたっています。

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※コスモでんきHPより抜粋

近いうちに、料金改定の案内がされるかと思いますので、引き続き、注視していきたいと思います。

また、コスモでんきと契約で迷った下町でんきについては、既に、料金改定の発表がされています。

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※下町でんきHPより抜粋

気になる新しい価格は以下の通りです。

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※下町でんきHPより抜粋

下町でんきの場合も、新しい価格を適用すると値上がりとなります

下町でんきの場合も、どれだけ値上がりになるかをシミュレーションしてみました。

これまでの料金の場合(下町電灯B通常プラン50A)

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価格改定後(2023年7月検針分)料金の場合(下町電灯B通常プラン50A)

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インパクトとしては、約1,500円の値上げとなります。下町でんきは、2023年7月度から新しい料金が適用されます。燃料費調整額も東京電力と同様変更になるようです。

※私が契約しているコスモでんきは、2023年5月29日現在、未だ発表されていませんが、今後近いうちに新しい料金価格が発表されるかと思います。

まとめ

  • 2023年6月1日に、従量電灯Bプランが大幅に値上がりする
  • 値上げ幅は、すべての電気量段階において、+10.09円/kWh
  • 7月1日にはスタンダードプランも従量電灯Bプランと同額になる
  • 燃料費調整額の基準価格も変更され、燃料費調整額の上限が大幅に上昇する
  • 下町でんきやコスモでんきも今回の料金改定に合わせて値上げ予定

以上のことから、東京電力の従量電灯Bプランでの電気料金高騰の回避策は、完全終了となります。

今後の対策

今後、電気会社を選ぶ際は、これまでの燃料費調整額の上限の有無は関係なくなり、単純に、どの電気会社の電気料金が安いか比べるようになります

今回の大手電力会社の料金改定により、他の電力会社も大手電力会社の料金を元に、電気料金の改定が進んでいくと思われますので、我々消費者は、その中から最適な電力会社を選ぶこととなります。(そのため、私は、コスモでんきの料金改定内容や、別の電気会社の新しい料金プランをゼロベースで調べて、最適な会社を探していこうと思います。)

ということで、今後もよりより電気会社や料金プランがあったら、このブログでも紹介していきたいと思います!

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