今回は、PancakeSwapを使って、元本を守りながらイールドファーミングをする方法を解説します。
イールドファーミングするには、ペアとなる仮想通貨を用意する必要があるのですが、用意する仮想通貨をステーブルコインにします。ステーブルコインとは、1$=1コインとなるように価値が担保されているコインのことです。そのため、たとえ、仮想通貨市場の暴落が起こっても、元本を守ることができるのです。
安全なステーブルコイン3選
ステーブルコインの中でも安全なものとしては、以下の3つのコインが挙げられます。(一口にステーブルコインと言っても、いろいろあり、安全じゃないものもありますのでご注意ください。)
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Tether(USDT)
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USD Coin(USDC)
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Binance USD(BUSD)
この3つのステーブルコインは、価格が1ドルと連動していて、且つ、時価総額も非常に大きく、かなり安全面が保証されている仮想通貨として有名です。
Tether(USDT)は、仮想通貨の時価総額の中でも3位、USD Coin(USDC)は2位、Binance USD(BUSD)は7位です。(※2022年5月27日現在 ※参照元:coinmarketcap.com)
今回は、この3つの中から一番いい利回りを持つペアをPancakeSwap内で探して、イールドファーミングしていきたいと思います。
もう一度言うと、ステーブルコインを使ってファーミングする最大の理由は、仮想通貨全体の暴落に備えるためです。
仮想通貨は市場全体が下がると全ての仮想通貨が連動して下がります。ビットコインが下がるとイーサリウムも下がります。これがあるから仮想通貨って怖いんですよね。
でも、ステーブルコインは、仮想通貨全体が下がったとしても、1ドルの価値を保ってくれます。そして、安定しているステーブルコインを使い、元本は確保しながら、利回り数パーセントの運用をするのが今回の狙いです。
PancakeSwapでステーブルコインペアの利回りを確認
まずは、PancakeSwapのFarmページで、①Tether(USDT)と②USD Coin(USDC)、③Binance USD(BUSD)のペアを探して利回りを確認してみましょう。
PancakeSwapにアクセスしてみると、ずらーとファーミングできる仮想通貨のペアが並んでいます。(リスクが高いものは利回りも高く、中には利回り100%を超えるものも見つかります。)
この中から先ほどの3つのステーブルコイン(USDT,USDC,BUSD)を見つけます。(※全てのペアを表示させたあと『USD』で検索すると見つけやすいです。)
USDC-USDTの利回り
まずは一つ目の『USDC-USDT』を見てみましょう。この利回りを確認してみると4.53%でした。(※2022.5.27時点)
元本保証の投資商品としては、おそろしく高利回りです。
USDC-BUSDの利回り
つぎに見つけたのが、『USDC-BUSD』。こちらの利回りは、2.17%でした。(一般的には、これでも高いです。)
USDT-BUSDの利回り
最後に『USDT-BUSD』のペア。こちらの利回りは、2.51%でした。
ということで、今回は、ステーブルコインの中でも利回りが1番高かった、Tether(USDT)とUSD Coin(USDC)のペアを使ってイールドファーミングしてみたいと思います。
PancakeSwapでイールドファーミングする方法
イールドファーミングする方法はざっくりと次の3ステップです。
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ペアとなる仮想通貨を用意する
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2つの仮想通貨をLPトークンに替える
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LPトークンをステーキングする
ということで、ここからは、PancakeSwapでの具体的な手順を詳しく解説していきます。
同額のUSDTとUSDCを用意する
イールドファーミングで運用するには、同額のUSDTとUSDCを用意する必要があるので、まずは、仮想通貨を準備したいと思います。
まずは、自分の持っている仮想通貨をUSDTとUSDCに替えたいと思います。
仮想通貨を替えるには、PancakeSwapのメニューから「Trade」→「Swap」で自分の持っている仮想通貨を別のコインに替えることができます。(※今回の例では、私の持っていたBUSDをUSDTに交換したいと思います。)
交換方法は、Swapの部分にて交換したい仮想通貨を選択します。(※今回は、BUSD→USDTを選択します。)
仮想通貨の名前をクリックすると「Select a Token」画面が表示されます。
仮想通貨を選択できたら、交換する数値を入力(もしくはMAXボタン)して、『Swap』ボタンをクリックします。
確認画面が表示されるので、このまま『Confirm Swap』ボタンをクリックします。
※METAMASK画面が表示されるので、ガス代を確認して『確認』ボタンをクリックします。
これで、仮想通貨を交換できました。
これと同様に、今度は、ペアとなるUSDCも同じ額だけ用意します。(こちらの手順は同じですので省略します。)
USDTとUSDCのLPトークンを用意する
同額分のUSDTとUSDCがMetaMaskに表示されていることを確認して、今度はこのステーブルコインをファーミングしていきます。
イールドファーミングするには、LPトークンというものが必要となりますので、まずは、LPトークンを用意します。そのために、まずは、PancakeSwapの『Trade』→『Liquidty』をクリックします。
次に、ペアとなる仮想通貨(今回はUSDT-USDC)を選択するために『Find other LP tokens』をクリックします。
ここで、USDTとUSDCを選択して、『Add Liauidity』をクリックします。
すると自分の持っている仮想通貨の数量が表示されるので、このまま『Enable USDT』をクリックします。
MetaMask画面が表示されるので、『確認』をクリックします。
続いて、USDC側も『Enable USDC』をクリックして、アクセス権限を与えます。(MetaMask画面は省略します。)
これで、『Supply』ボタンが押せるようになったので、そのままクリックします。
取得できるLPトークンの詳細を確認して『Confirm Supply』ボタンをクリックします。(MetaMask画面が表示されるので、確認をクリックします。)
これで、LPトークンを取得することができました。Liauidity画面に戻ると『USDT/USDC』のLPトークンが表示されていると思います。
USDTとUSDCのLPトークンをファーミングする
これでようやく、イールドファーミングする準備が整いました。最後は、取得したLPトークンをファーミングします。
ファーミングは、PancakeSwapのメニューから『Earn』→『Farms』をクリックします。
次に、USDC-USDTのペアを探して、『Enable』ボタンをクリックします。
METAMASKの確認画面が表示されるので、『確認』をクリックします。
アクセス権限を与えたら、ファーミング画面に戻って、『Stake LP』ボタンをクリックします。
持っているLPトークンを全て預けて『Confirm』ボタンをクリックします。
MetaMaskがガス代を要求してくるので『確認』をクリックします。
これで、ステーブルコインのイールドファーミング処理は完了です。ファーミング画面でもステーキングされていることが分かります。
あとは、基本的に、ほったからしでOKです。これで、利回り4.54%で勝手にCAKEが増えていきます。
そして、重要なポイントは、たとえ今後、仮想通貨市場が暴落しても、ステーブルコインなので大きな損害はありません。
素晴らしいですね!
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