みなさん、こんにちは。
残念なお知らせです。
私はこれまで、電力会社を比較して、なるべく安い電気会社に契約しようといろいろと調べてきました。過去には、当時最安値だった”エルピオでんきがサービス終了する“という案内をもらったので、急いで電力会社を12社比較して、最適な電力会社を選んで乗り換えてきました。(そのとき、電力会社の乗り換えを検討した内容はこちらです↓)
そして、いろいろ比較検討した結果選んだのが、ENEOSでんきでした。選んだ理由の中でも重要なポイントの1つだったのが、燃料費調整額の上限があるかどうかでした。
燃料費調整単価に上限が設定されていないと、限りなく電気料金が上がる可能性があったのですが…
ENEOSでんきの燃料費調整額の上限撤廃
しかし、そのENEOSでんきも、2022年12月の電気料金から、燃料費調整額の上限価格の設定を廃止となりました。(追記:2022年11月使用分から値上げです。)
残念すぎる…。
顧客向けの案内には、このように書かれていました。
「ENEOSでんき」では、毎月の燃料価格の変動を燃料費調整額として電気料金に反映しており、この燃料費
調整額には、燃料価格の上昇によるお客さまへの影響を緩和するため、上限価格を設定しておりました。しかしながら、昨今の日本卸電力取引所の取引価格および燃料価格の高騰等の情勢を踏まえると、今後も電源調達コストの高騰が避けられない状況となることが見込まれます。
弊社では、電力調達の見直しや業務効率化等のコストダウンに取り組んで参りましたが、電源調達コストが企業努力の及ばない水準まで上昇しており、燃料費調整における上限価格の設定を維持することが困難な状況となっております。
つきましては、適切な電源調達コストを電気料金に反映して安定的な電力供給を行うため、2022 年 11 月 1 日から、以下に記載のとおり、燃料費調整における上限価格の設定を廃止させていただきます。
これを読んだ私の感想としては、「エネオスでんき、ふざけんな!」ではなく、
「うーん、もう、しょうがないか!」でした。
いまのロシアとウクライナの状況や世界の情勢を見ると、もう、どうしようもないですよね。(というか、他の会社がバンバン撤廃してきた中、ENEOSでんきはよくやってくれてたと思います。)
ソフトバンクでんきも燃料費調整額の上限撤廃
ちなみに、電力会社選びで最後まで迷ったソフトバンクでんきも、ENEOSでんきと同様、2022年11月1日から燃料費調整額の上限額の撤廃をするようです。
もはや、どの電力会社も、燃料費調整額の上限設定は無理っぽい。
大手のENEOSやソフトバンクが値上げとなっている中、今後も中小の新興でんき会社が安い価格を維持をできることは考えられません。
どれくらい電気料金が上がる?
さて、燃料費調整額の上限撤廃により、どれくらい電気料金が上がるかというが気になります。ENEOSでんきの案内ではこのように書かれています。
東京エリアの場合
たとえば、東京エリアの場合は、約3円/kWh。一般的な家庭の電力使用量が500kWhだとしたら、毎月1,500円の値上がりです。年間で18,000円の負担増です!
中部エリアの場合
東京エリアはまだいいほうで、上記の表のとおり、中国エリアの場合は、約8.3円/kWhの値上がりだから、1ヶ月で4,150円以上の値上がりとなり、なんと、年間で49,800円の負担増です!
同じように暮らしているだけで5万円がふっとびます。
家計へのダメージがでかいわね!
他の電力会社への乗り換えはどうする?
ここで考えるべきは、燃料費調整額の上限がある会社への乗り換えですが、実は、東京電力の従量電灯Bプラン(※一般家庭が契約するメインプランです。)には、燃料費調整額の上限が設けられています。
しかし、ご存じの通り、東京電力は電気料金が高いです。(だからみんなわざわざ電力会社を代えていたんですよね。)
そのため、今回、”ENEOS電気で燃料費調整額の上限撤廃した金額”と“燃料費調整額の上限がある東京電力の電気料金”のどちらが高くなるのか?という検証をしてみました。
2022年10月度500kWhで検証
こちらは東京電力の燃料費調整単価です。
ここに書かれている通り、すでに燃料費調整額の上限を超えています。
※3 平均燃料価格が上限価格(66,300円/kl)をこえたため、平均燃料価格を66,300円/klとして算定しています。
※参照:https://www.tepco.co.jp/ep/private/fuelcost2/backnumber/2210.html
上限を考慮しない場合は、先ほどのENEOSの案内の通り、8.07円kWhとなります。(※東京エリアの場合)
ということで、例えば、500kWhを使用した場合で計算してみました。(50A契約、燃料費調整額は追加分のみを加算しています。)
ENEOSでんきの料金(燃料費の上限がなくなった場合 ※500kWh使用、にねん特割適用済)
東京電力の場合(※500kWh使用)
ENEOSでんきは、14,847円。東京電力は、14,692円。(燃料費調整額は追加分のみを計算しており、実際の請求額はどちらも+2565円されます。)
ということで、もし、ENEOSでんきの燃料費調整額の上限が撤廃されて、このまま燃料費が上がる場合は、ENEOSでんきのほうが東京電力より電気料金が高くなる可能性が高いです。
結論
いまの状況を見る限り、今後も電気料金が値上がりする可能性が十分にあるため、電気を節約しながら、気長に情勢が安定するのを待つしかなさそうですが、私としては、現状は、2022年10月末までは、とりあえず、いまのENEOSでんきを利用し続けようと思っています。
しかし、今回ご説明したとおり、今後も、燃料費調整額が上がりつづける場合は、速攻で東京電力の契約に代える必要がありますね。(正直、超面倒くさいですがw)
昨今の日本では、急激な円安や株安、物価上昇など、一般市民の生活が苦しくなる一方ですので、これまで以上に、自分の身は自分で守る必要があり、よりいっそうお金について勉強をしていかなければなりませんね。
ということで、今後も、一緒にお金について勉強して自分の身を守りましょう。
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